
バッチミルキング
① 24時間搾乳のボランタリーミルキングとバッチミルキングの違い
② 具体的な導線と作業
③ 海外での参考レイアウトと導入事由
■24時間搾乳のボランタリーミルキングとバッチミルキングの違い
同じ搾乳ロボットを使用しているのに、呼び方が異なるのはなぜ?
それは、搾乳ロボットの使い方の「コンセプト」が異なるからです。
ボランタリーミルキングとは:24時間365日、搾乳ロボットが搾乳作業を行います。早朝や深夜など時間帯に関係なく、管理者がいなくても搾乳ロボットは稼働を続けます。
バッチミルキングとは:搾乳ロボットを使い、パーラーのように定時で搾乳を行います。もちろん搾乳作業はロボットが行うので多くの作業者を必要とせず、朝・昼・晩の決まった時間にロボットが並べられた搾乳棟へ牛たちを連れてきて搾乳します。
- TMR給餌を維持したい!
- 24時間稼働時のトラブル発生による停止のストレスを減らしたい!
- 人員確保が難しい!
- 牛を一気に出し、牛床環境を整えたい!
- 既存の一部の牛舎にVMSを追加したい!
そんなご希望がある方は、多様な選択肢の1つとして一考してみてはいかがでしょうか。
■具体的な動線と作業
搾乳ロボットでパーラーのように定時で搾乳を行う際のイメージをご紹介します。
1:搾乳を行う牛群毎に移動させます
・ゲートを開けて牛を歩かせます
・管理者は、牛がいない状態の牛舎内の清掃を行います
・牛床管理が非常に楽になります
2:待機場に牛たちを連れてきます
・給与する濃厚飼料は、200~300gで済みます
・牛群を動かすためのクラウドゲートが不要です
・異なるグループの牛の混合も可能です
(※注意点※ 牛が自由に動ける十分なスペースの確保が必要不可欠です)
3:牛たちは搾乳ロボットへ自発的に入り、順次搾乳が行われます
・この時の搾乳は、通常の搾乳ロボットと同じです
・約8頭/時/台が目安となります
4:搾乳が終わると退出通路を通ります。注意牛などがいた場合は、自動的に選別されます(別途、ゲート導入の必要あり)
・治療牛や不完全搾乳牛を選別します
・自動で牛群に戻る選別も可能です
■海外での参考牛舎レイアウト
海外の事例では、「セミサークル型」、「並列型」、「ダブルロー型」、「U字型」など、複数のレイアウトでの実績があります。
牛舎レイアウトは、導入する搾乳ロボットの台数や必要な面積などによって推奨されるタイプが異なります。面積が限られる日本においては、「並列型」が現実的な選択肢となり得ます。
また、カウトラフィックは、
①給餌戦略
②管理戦略・レベル・優先度
③牛舎レイアウト
④生乳生産レベル
に基づいて、慎重に決定します。
■スウェーデンのとある牧場の導入事例
●バッチミルキングの導入前の実績:
●搾乳牛:450頭
●旧パーラーでの実績:
・2x7タンデムパーラー使用
・平均乳量:35kg/頭
・搾乳回数2回/日
●バッチミルキング導入後の実績:
・VMS12台
・搾乳回数3回/日
・平均乳量:40㎏/日/頭
バッチミルキングは、いわば「自動化されたパーラー」として機能すると言えます。実際に、牛がバッチミルキングの搾乳棟に入った際の様子は、以下の動画からご覧いただけます。