ハムラファーム、デラバルの次世代技術を導入し酪農業をサポート


ハムラファーム、デラバルの次世代技術を導入し酪農業をサポート

 

【スウェーデン・ツンバ】

デラバルは、自社商業牧場であり研究・研修の重要拠点である「ハムラファーム」の大規模拡張を完了しました。新施設の完成により、搾乳牛の数は260頭から550頭へとほぼ倍増し、総飼養頭数は1,000頭を超える見通しです。この拡張によって、生乳生産能力を向上させ、酪農業界への支援強化への貢献を目指します。

 

■拡張の概要
今回の拡張は同牧場史上最大規模となり、面積は12,000㎡(サッカー場約2面分)に及びます。新しく建設された3つの牛舎には、分娩・子牛用牛舎、育成牛舎、そしてVMS™牛舎(見学者センター併設)が含まれています。VMS™牛舎には、VMS™ V300が合計5台設置されています(内4台は、「ハードナビゲーターHN100」を付帯)。

■アニマルウェルフェアへの配慮
牛舎の設計や搾乳システム、牛床、換気など、すべてにおいて牛の快適性が最優先されました。牛群の健康や繁殖を支える高度な技術も導入されております。

 

■経営陣及び運営責任者からのコメント
ポール・ロフグレンCEOは、本プロジェクトに対し「ハムラファームは、現代の酪農が持つ可能性を示す重要な役割を果たしています。牧場の豊かな歴史を尊重しつつ、私たちは進歩、環境への責任、最新技術の導入による未来を見据えています。ハムラファームが本社の隣にあることは、私たちの大きな強みであり、とても誇りに思っています。」とコメントしています。

また、ハムラファームの場長であるJohan Bjurevallは、「牧場運営者として、牛や土地、牧場全体にとって有益で実践的なソリューションを重視しています。この拡張によって、牛に最適な環境を創り出し、資源を有効活用し、効率と生産性を高めることが可能になりました。新しいシステムはすでに成果を生み出しており、牛たちも順応し始めています。ハムラファームでの経験を共有することで、訪れる他の農家の皆様にも刺激と支援をお届けしたいと考えています。」と強調しました。

ハムラファームは、創業者であるグスタフ・デ・ラバルが130年以上前に買収し、「デラバルの中心部」と呼ばれてきました。新技術の開発・実証や顧客へのデモンストレーション、研究機関との連携による酪農バリューチェーン全体のイノベーション推進において重要な役割を担っています。また、スウェーデンで最も生産性の高い牧場の一つとしても知られています。

■主なアップグレード内容(全稼働時)

l   最大350頭の牛を収容可能な新VMS™牛舎(見学者センターを併設)

l   200頭の子牛用分娩・子牛舎(0~5ヵ月齢)

l   350頭の育成牛舎(5~24ヵ月齢)

l   60頭の乾乳牛を収容する改装済み元VMS™牛舎

l   165頭対応の拡張したR&D牛舎、学術機関との共同研究を支援

 

■当社が目指す社会について
デラバルは創立から140年以上の歴史ある搾乳機械メーカーです。スウェーデンに本社を構え、持続可能な酪農業と食料生産への貢献を目指し、環境負荷への影響に配慮した製品開発と提案、アフターサービスを提供しております。ハムラファームの拡張は、さらなるイノベーションと牧場の効率化に貢献します。本取り組みを通じ、当社が掲げる社会の実現と酪農業界への貢献にさらに一歩近づくことを目指します。