合同会社中山牧場 様

合同会社中山牧場 様

牧場名:合同会社中山牧場 (北海道富良野市麓郷)

飼養頭数:約300頭(内、搾乳牛平均約130頭)

搾乳システム
へリンボーンパーラー(ジャーマニア) 10頭ダブル

「楽しく、長く続けられる酪農」のために
~合同会社中山牧場様の経営哲学を支える「ミルキングオートメーションMA500」~

 

北海道富良野市麓郷で酪農を営む合同会社中山牧場様(以下、中山牧場様)。

平均で約130頭の搾乳牛を管理しながら、家族経営をベースに地域の従業員とともに牧場を運営しています。近年は雇用体制の整備にも力を入れ、「人が働き続けられる牧場づくり」を経営の重要なテーマとしてきました。

そんな中山牧場様が2024年、約20年間使用した搾乳付帯設備の更新に合わせて導入したのが、デラバルの新しいミルキングオートメーション「MA500」(以下、MA500)です。このオートメーションは、既存のパーラー設備はそのまま活かしながら、自動化やデータ活用が実現できる機能を持つ、中山牧場様が描く酪農経営の未来像と重なるものでした。

目指しているのは「短い労働時間で高給与」

中山牧場様へのインタビュー中に多く語られたのは、設備や牛の話はもちろん、牧場を支える中心でもある「従業員の皆さん」の存在です。

人手不足が深刻化する中、酪農業界も働き方を変えていかなければならない。中山さんはそう考えています。

「なるべく多く休みを取ってもらえる環境を整備して、短い労働時間で高いお給料をお支払いする、というのが理想の姿ですね。」 

かつての酪農と言えば、早朝から夜遅くまで働き続けることが当たり前でした。しかし中山牧場様では、その考え方を変えようとしています。

「いかに短い時間で楽をするか。楽して作業するか。そこは意識しています。」 

効率化は単に作業を減らすためではありません。従業員が休暇を取得し、家族との時間や趣味を楽しみながら働ける環境をつくること。その先に、従業員が定着し、持続可能な酪農経営があると考えていました。 

搾乳ロボットだけが答えではない・・・多様な選択肢を柔軟に検討する

中山牧場様では、約20年間稼働したジャーマニアのパーラーの敷設設備の更新時期を迎えていました。複数メーカーの提案を比較した結果、選んだのはデラバルでした。決め手となったのは、単なる設備性能だけではありません。

「長年、デラバルさんにお世話になっていたので、これからも長く見ていただいた方が安心かなと思いましたね。」 二人三脚で中山牧場様を支えてきたデラバルの従業員との関係性も大事にしていらっしゃる姿が印象的でした。

現在の酪農業界では、人手不足という深刻な課題の代替案と省力化の観点から搾乳ロボットへの関心が高まっています。しかし、外的要因を主因とした設備投資額の高騰が続く中、すべての牧場にとってそれが最適解とは限りません。

中山さんは、酪農経営において何より重要なのは投資のタイミングと費用対効果だと語ります。「必要な投資はしますけど、大きな負債を作りすぎない。キャッシュフローを意識した投資が必要だと感じています。そして、設備に投資したらそれをいかに使いこなして、早期にリターンを得るか。ここは重要視しています。」

MA500は、既存のパーラーはそのままに機能のアップグレードが可能です。大規模な施設更新を伴わずに自動化やデータ活用を進めることができるため、中山牧場様にとってはまさに「今ある設備を活かしながら、一歩先へ進むための投資」だったと言えるでしょう。

 作業時間ではなく、働く人の負担が変わった

導入後、中山牧場で最も実感された変化は、搾乳時間そのものではありません。
変わったのは、作業中の負担です。

「搾乳の実質所要時間は大きく変わりません。しかし作業担当者が、そこまで気張って作業しなくて良くなったと聞いており、これは気持ち的には楽なんじゃないかなと思います。」 以前は搾乳作業中、常に設備へ注意を払い続ける必要がありました。

しかしMA500導入後は、自動離脱機能や視覚的な表示によって、搾乳毎にパーラー内の状況が分かりやすくなりました。

「今は1回、先にクラスターを掛けてしまえば、あとはほとんどやることがなくなりましたね。LEDで搾乳状況が分かるので、作業者の誰もがそれで判断できますからね。」 

搾乳作業者が常に神経を張り続ける必要がなくなり、その分、気持ちに余裕が生まれる。これは数字には表れにくいものの、現場で働く人にとって大きな変化でした。

牛群管理ソフト「デルプロ」が変えたのは「搾乳」ではなく「経営」

中山牧場が最も高く評価しているのは、ミルクメーターやアクティビティメーターと連携した牛群管理システム「デルプロ」による牛群管理・個体管理です。

「一頭一頭の個体管理がしやすくなりました。異常は数値として目で見えるので、体調が悪い牛が出た時も管理しやすくなったのは非常に大きな利点だと感じています。過去には、繁殖特化のソフトを使用していた時期もあったのですが、より全体を把握したいとなった時、今回導入したデルプロは、多くの情報をわかりやすく表示してくれます。以前は経験や目視に頼る部分も多くありましたね。」

しかし現在は、

乳量変化
発情状況
繁殖成績
健康状態
がデータとして表示されます。 

「前は目視で見るまで気付かなかったことも、今はデータから乳量の変化などで分かりやすくなりました。」 

さらに、情報共有の仕方も変わり、「誰が見ても数字として目で見えるので、社内での情報共有も良くなったと思います。」

これは、個人の経験や勘に依存せず、組織として牛群を管理する仕組みづくりにもつながりました。

「誰でもできる」が、牧場の未来を支える

中山牧場様では近年、家族経営から従業員を含めた組織経営へと少しずつ変化しています。その中で重要になるのが、ベテランにしかできない仕事を減らすことです。

中山さんはこう話します。
「今はどんな経歴の人が入っても、どんな作業なのかは分かりやすいと思います。例えば業界未経験の方が入っても、搾乳に関しては基本的には誰でもできると思います」 

人材不足が続く今後の酪農経営において、教育しやすく、情報共有しやすく、作業を標準化できる環境づくりは大きな強みになります。

MA500は、機械化だけではなく「人が働きやすい仕組みづくり」にも貢献しています。 

「技術革新」は、人を幸せにするためにある

取材の最後、中山さんはこれからの酪農についてこう語りました。
「僕もそうですし、従業員みんなが楽しく、楽をしてできる酪農を目指してやれればいいかなと思っています。」 

設備投資の目的は、機械を導入することではありません。

  • 人が働きやすくなること
  • データを活用してより良い経営判断ができること
  • 将来にわたって持続可能な牧場をつくること

中山牧場様にとってMA500は、そのための手段です。

大規模な設備投資を行うのではなく、既存設備を活かしながら作業効率と個体管理を向上させる。
その選択は、これからの酪農経営における一つの現実解を示しているのかもしれません。

 

※デラバルは、この結果が典型的なものであると主張するものではなく、この情報はサービスの保証を意味するものではありません。実際の性能や改善は、搾乳方法、牛の種類、牧場や牛群のメンテナンス方法など、さまざまな要因によって異なります。

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