12の搾乳ゴールデンルール

~自動搾乳システム編~

高品質な生乳生産の基本は、搾乳準備から。

VMS牛舎で搾乳作業をする際の「12の搾乳ゴールデンルール」をご提案します。

1.乳房の健康状態の定期的な確認.png   2.搾乳間隔の確認 2.png   3.分房の確認.png  

1.乳房の健康状態を定期的に確認します

 

2.搾乳間隔を確認します

 

3.分房別に確認します

 
●カウモニタ―を確認します。
(MDi*1で並び替え).
• 定期的に乳房の健康状態を確認します。(MDiやセルカウンターDCCなどで詳細を確認します)。
• 検査機関から定期的に送られる乳質情報を確認します。
• 各牛の各乳房における健康状態を記録・保管します。
• 健康な牛の生乳のみを出荷します。
  • ミルクキューで、24時間中の搾乳が2回以下の牛を確認します。
• 泌乳回数を泌乳期のステージごとに確認します。
• 必要に応じて牛追いを行います。
• ミルクキューで赤くなる牛がいたら、期待乳量からも搾乳許可を与えて下さい。
  • 使い捨ての清潔な手袋を着用します。
• 決して前搾りした生乳を床に流さないようにしましょう。
• カウモニターにアラームが出ていたら生乳内に沈殿物や色の変化などの異常が無いかを調べます。
• 牛の治療の前に、必ず搾乳分離設定を変更します。
• 異常のある生乳は分離します。
 
           
           
           
4.ティートクリーナー機能の確認.png   5.真空圧を確認します再.png   5.搾乳システムの確認.png  

4.ティートクリーナー機能を確認します

 

5. 搾乳システムの確認

 

6. カップ装着の確認

 
• 少なくとも1日1回は、ティートクリーナー  カップの洗浄を確認します。
• ティートクリーニングは、乳頭洗浄だけではなく、乳汁降下を促す乳頭刺激にもなっています。
• 適正な乳頭刺激は、より高い生乳流量につながります。
  • 少なくとも1日1回は、必ず搾乳真空圧を確認します。
• 真空圧、脈動数、脈動比率については、デラバルの推奨値に従いましょう。

注意:低い真空圧では、搾乳速度が遅くなり、乳頭先端に圧が長く掛かるようになるため、乳房の健康を悪くする危険性が増える可能性があります。
  • カメラは常にきれいな状態にします。
• 不完全搾乳が発生する場合は、個々の乳頭のティーチング座標を確認する。
• 生乳流量が低い牛の場合、ティートクリーニング時間の確認/調整を行ってみましょう。
• ライナーとショートミルクチューブのエア漏れが無いかを確認します。
• アーム動作を確認します。
• 左右の装着で、カメラのティルト動作が適正かを確認します。
• ティートカップの内側/外側の洗浄を確認します。
 
           
           
           

 

7.過搾乳を避けます.png   8.VMS設定の確認.png   9.ポストディッピングによる予防.png  

7. 過搾乳の防止

 

8. VMS設定の確認

 

9. ポストディッピングによる予防

 
• 離脱用低乳量値を確認します。
• 過搾乳は乳頭先端を傷める危険があります。
• 再装着回数とキックオフ後の設定を確認し、必要なら変更します。
  • 牛ごとに飼槽の位置を確認します。
• リアプレートの動きを確認します。
• 床洗浄の設定と洗浄状態を確認します。
• 飼料放出速度や離脱時の放出停止タイミングを確認します。
• VMSとフィードステーションの給餌設定を確認します。
  • 認可されたポストディッピング剤を使用しましょう。
• ディッピングは、 伝染性乳房炎の広がりを防ぐ最も有効な方法です。
• 搾乳後、給餌エリアに誘導させることにより、牛を立たせたままにできます。
 
           
           
           

 

10.清潔な搾乳システム.png   11.速やかな生乳冷却.png   12搾乳給餌結果の確認.png  

10.搾乳システムを清潔に保ちます

 

11. 速やかなミルク冷却

 

12. 搾乳/給餌結果の確認

 

• ミルクフィルターを定期的に交換する。

• ミルクを分離した後は、適正な洗浄を行う。
• システム洗浄は、8時間毎に行う。
• 認可された洗剤を使用すること。投入量、温度、洗浄方法は、洗剤タンクの貼付ラベルに従う。
• 殺菌工程を行う場合、認可された殺菌剤を使用すること。投入量などは、貼付ラベルに従う。
• 1日に1回洗浄アラームが出ていないかを確認する。
  • タンク洗浄後及び搾乳中、適切な冷却温度になっているかを確認する。
• 1日に1回冷却アラームが出ていないかを確認する。
• 推奨される冷却温度になっているかを常に確認する。
• タンクは、集乳後すぐに洗浄をする。
• 認可された洗剤を使用すること。投入量、温度、洗浄方法は、洗剤タンクの貼付ラベルに従う。
• 殺菌工程を行う場合、認可された殺菌剤を使用すること。投入量などは、貼付ラベルに従う。
  • 定期的に、乳質、乳成分を確認する。
• デラバルOCC/DCCなどをお持ちの場合は、それらによる検査結果を比較確認する。
• ライナーやチューブなどの消耗品の定期的な交換や適正なプリベンティブメンテナンスを行うことで、搾乳システムを良好に保つことが可能となる。
• 24時間、常に新鮮な粗飼料が飼槽にあるようにする。
• 少なくとも1日2回は、キュービクルをきれいにする。
• 必要に応じて、牛舎内の換気を調節する。